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なぜ私たちはショート動画をやめられないのか
生活

なぜ私たちはショート動画をやめられないのか

電車の中で、ふと画面を見た。ショート動画を開いてから、もう40分が経っていた。 面白かったかと聞かれても、うまく答えられない。次々に流れてきた動画の内容は、ほとんど覚えていない。それなのに、指はまだ画面の上でスワイプを続けようとしている。疲れているはずなのに、なぜまた開いてしまうのだろう。 SNS疲れ、と一括りにする前に 「SNS疲れ」という言葉は、いろいろな原因を一つの箱にまとめてしまいがちだ。人間関係の比較、通知の多さ、返信のプレッシャー——原因は一つではない。 今回はその中でも、いま最も注目されている要因、ショート動画への依存に絞って考えてみたい。 情報は、もともと命に関わるものだった なぜ、大した内容でもない動画を見続けて、私たちは快感を覚えてしまうのか。 一つの見方として、こう考えられている。通信も文字もなかった時代、人は情報を得ることで命を守っていた。あの川は増水していて危険だ。あの方角には猛獣がいる。そうした情報を早く手に入れられるかどうかが、生死を分けた。だから人間の脳は、新しい情報を得ること自体に報酬を感じるよう、長い時間をかけてつくられてきた——と

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「辞めます」を、自分の口で言えないとき
生活

「辞めます」を、自分の口で言えないとき

2025年の秋、ある大手の退職代行サービスの運営会社が、弁護士法違反の疑いで捜索を受けたと報じられた。サービスそのものの是非を超えて、「退職を、他人に代わってもらう」という行為がここまで生活に入り込んでいたのか、と多くの人が改めて気づいた出来事だったように思う。 退職代行とは、辞めたい本人に代わって、第三者が会社へ退職の意思を伝えるサービスのことだ。料金は数万円程度。新入社員を含む若い世代を中心に、利用は年々広がっている。 そして、この話題には決まってひとつの言葉がついてくる。「根性がない」「キャリアに傷がつく」。自分で言えないなんて――という見立てだ。間違いとは言いきれない。けれど、「代行を使う=根性なし」と一括りにできるのかどうかは、もう少し丁寧に見たほうがいい気がする。 そもそも、会社の許可は要らない まず、見落とされがちな前提から確かめておきたい。 期間の定めのない雇用(いわゆる正社員)であれば、退職の意思を伝えてから2週間が経てば、理由を問わず辞めることができる。会社の承認は必要ない。就業規則に「1ヶ月前までに申し出ること」「会社が承認したとき」と書かれていても、

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なぜ日本は電子投票が進まないのか
社会・経済

なぜ日本は電子投票が進まないのか

焼きソーセージで投票するオーストラリアと、世界の選挙のかたち 選挙の日、投票所のそばで誰かがバーベキューをしている。香ばしい煙のなかでソーセージを焼き、パンに挟んで売る。投票を済ませた人がそれを片手に立ち話をして、また誰かが列に並んでいく——。 これはオーストラリアの、ごくありふれた選挙の風景だ。「デモクラシー・ソーセージ」と呼ばれるこの習慣は、いまでは選挙の名物になっていて、地域の学校や団体にとっては一年で最大の募金イベントになることもある。投票は土曜日に行われ、雇い主は従業員に投票のための時間を与えることが求められる。選挙が、義務であると同時に、ちょっとしたお祭りでもある。 日本の投票所を思い浮かべてみると、その空気の違いに少し驚く。静かで、事務的で、紙に名前を書いて、折りたたんで、箱に入れる。同じ「一票を投じる」という行為が、国が変われば、ここまで表情を変える。 では、その投票の「やり方」そのものを、テクノロジーで変えていく動きはどうなっているのだろう。電子投票である。 そもそも「電子投票」とは何か ここで言葉を整理しておきたい。「電子投票」と聞いて多くの人が想像す

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AIは何でもできる。ではデザイナーは何をするのか
芸術・デザイン

AIは何でもできる。ではデザイナーは何をするのか

数年前まで、デザインの仕事には膨大な手作業があった。素材を一つひとつ起こし、Webデザインを整え、それを動かすための軽いコーディングまで、人の手が要った。 今はその多くをAIが担う。画像も動画も生成できる。Claudeのようなツールのデザインシステムを使えば、UIさえ立ち上がる。正直に言えば、「作る」という工程の大半は、もう人間が引き受ける必要がなくなりつつある。 AIは、なんでもできる。 ——では、人間には何が残るのか。 それでも残る、たった一つの問い AIに「どう作るか」を聞けば、無限に答えが返ってくる。配色も、構図も、コードも、いくらでも。 けれど、AIは「何をしたいか」を持っていない。 なぜこれを作るのか。何のために、誰に向けて、自分はどんな世界を見たいのか。その根源の問いに、AIは答えを差し出すことはできても、それを欲することはできない。欲望がないからだ。デザインの本体が「どう作るか」ではなく「何を作りたいか」にあるのだとしたら、AIがどれだけ進化しても、その中心は空席のまま残る。座れるのは人間だけだ。

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なぜ「推し」や「MBTI」で自分を定義する?
エッセイ

なぜ「推し」や「MBTI」で自分を定義する?

なぜ私たちは「推し」や「MBTI」に自分を見出そうとするのか ― 所属を失った時代のアイデンティティ探し ― 最近、「推し活」や「MBTI診断」が当たり前のように話題になっています。 SNSのプロフィールには「INFP」「ENTJ」といった文字が並び、好きなアイドルやアニメキャラクター、アーティストを中心にコミュニティが形成されています。 もちろん、それ自体は楽しい文化です。 しかし、少し引いた視点で見てみると、そこには現代社会の大きな変化が映し出されているようにも感じます。 なぜ私たちは、自分がどこに属しているのかを知りたがるのでしょうか。 なぜ「私は○○タイプです」「私は○○推しです」と表明したくなるのでしょうか。 それは単なる流行ではなく、「自分は何者なのか」という問いに対する現代人なりの答え探しなのかもしれません。 昔は「所属」が先にあった 少し前の時代まで、人は自分が何者なのかをそこまで深く考えなくても生きていくことができました。 なぜなら、所属が先に与えられていたからです。 例えば、 地域社会 家族 学校 会社 宗教 地縁や血縁 などです。

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AI時代に資格を取るべきか?
テクノロジー

AI時代に資格を取るべきか?

──変化の速い時代の学び方 生成AIの登場以降、「AIに仕事を奪われる」という言葉を耳にする機会が増えた。 その不安への対策として、 「AI資格を取ろう」 「プロンプトエンジニアになろう」 「AIを学ばなければ置いていかれる」 という話もよく見かける。 私も一度はそう考えた。 もしAIが仕事を変えてしまうなら、AIを使う側に回ればいいのではないか、と。 しかし考えているうちに、別の疑問が浮かんだ。 AIの進歩はあまりにも速い。 今日学んだ知識が、数年後どころか数か月後には古くなっていることもある。 そう考えると、「AIの資格を取ること」が本当に未来への備えになるのだろうか。 資格を求めるのは不安への対処かもしれない 資格そのものを否定したいわけではない。 資格が必要な仕事もあるし、体系的な学習の助けになることもある。 ただ、AI関連の話題を見ていると、資格取得が目的になってしまっているケースも少なくないように感じる。 技術が変わる。 不安になる。 資格を取る。 また技術が変わる。 さらに新しい資格を取る。 このサイクルは終わりがない。 本当に

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TAOMI JOURNALを開設しました
ニュース

TAOMI JOURNALを開設しました

このたび、TAOMI JOURNALを開設いたしました。 TAOMI JOURNAL(タオミ ジャーナル)は、ライフスタイル、テクノロジー、社会、デザインなど、私たちの日常と深く関わるテーマについて考え、発信するためのメディアです。 現代は、AIをはじめとするテクノロジーの進化によって、働き方や価値観、情報との向き合い方が大きく変化しています。また、社会や経済の動きは、私たちの暮らしにさまざまな影響を与えています。 TAOMI JOURNALでは、単にニュースや話題を紹介するだけでなく、「それは私たちの生活にどのような意味を持つのか」「これからの時代をどう生きていくのか」という視点を大切にしながら記事をお届けしていきます。 今後は以下のようなテーマを中心に発信していく予定です。 * ライフスタイル・働き方・生き方 * AIやテクノロジーに関する話題 * 社会・政治・経済の動向 * デザインやクリエイティブに関する考察 * 日常の中で感じた疑問や気づき 情報があふれる時代だからこそ、一つひとつの出来事を丁寧に考え、自分なりの視点を持つことが大切だと考えています。

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